このブログを始めたきっかけ ~ちょっとした私の人生回顧~ その4

その1https://sense-of-wonder.net/ikikata-hakusho/2019/02/19/post-26/

その2https://sense-of-wonder.net/ikikata-hakusho/2019/02/20/post-39/

その3https://sense-of-wonder.net/ikikata-hakusho/2019/02/21/post-41/

退職することを会社に伝えた→休職

ついに退職することを会社に伝える覚悟ができた私は、朝礼後に上司に報告しました。本来であれば、メンタルヘルス関係の仕事に進みたいと素直に伝えるべきでした。しかし、私はそのように伝えられず、「体調面で仕事を続けることが出来ないから辞めます」と、嘘ではないけど割合的に1割にも満たない理由を述べてしまいました。かつて、メンタルヘルス関係の道に進みたいと語ったときに「お前はふざけているのか。お前が成功できるわけがない」と言われたことがトラウマになっていて、否定されたらどうしようと怖気づいてしまったのです。

そんな報告の仕方をしたもんだから、はいそうですかと辞めることはできませんでした。体調不良なら病院に行って治療をしなさい。休みが必要なら診断書を貰ってきて休職手続きをしなさい。そんな回答でした。会社とすれば従業員が健康的に働ける職場環境を作ることは義務ですから、これは当然の対応です。ましてやホワイト企業です。休職するなら辞めてくれという、人をモノのように使い捨てる会社が蔓延る日本社会において、心ある対応をしていただいたことに罪悪感を覚えてしまいました。しかし、私はその言葉に甘えて休職することにしたのです。

旅に出た

退職したのでぶっちゃけますが、私は休職中に旅に出ました。本来なら自宅で休養に専念するべきだったのですが、休職してから2日後、どこか遠くに行きたいという気持ちを抑えることが出来なくなってしまったのです。松尾芭蕉の奥の細道から言葉を借りるなら「とるもの手につかず」状態でしょうか。後ろめたさは拭えませんでしたが、夜22時、衝動に任せて家を出発しました。

富山県を横断する国道8号線を西へ西へとひた走り、夜が明けたころには鳥取県にいました。思えば遠くに来たもんだと感傷に浸ってると、目の前に突然、鳥取砂丘が見えてきたのです。ナビもマップも使わずに、全くの偶然で鳥取砂丘に到着した私は、そこからテンション上がりっぱなし。アドレナリン大量放出です。だだっ広い砂の大地から見下ろす日本海は、この世の画素数とは思えないほどにきめ細かく輝いていて、鼻の奥がツーンと痛くなりました。基本的に鬱っぽかった数年間、私は興奮や感動を覚えることがありませんでした。ワクワクと躍動する心がまだ自分の中に存在することに気が付いて、将来に対する漠然とした不安が一気に消え去りました。生まれて初めて「生きていてよかった」と思いました。

すっかり気分を良くした私は、さらに西へ車を走らせます。せっかくここまで来たんだからと、最終的にずっと気になっていた宮崎県の高千穂まで行きました。この旅の思い出をすべて書いていたら1か月は要しますから省きますが、とにかく刺激的な旅でした。今思い返しても、1つひとつの見たもの、食べたもの、感じたことが鮮明に蘇ってきます。会社の人には申し訳ないけど、旅に出てよかった、そう思いました。

今回はここまで。想像以上に自己紹介に時間を費やしましたが、次回で最終回になりそうです。